icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科10巻1号

1955年01月発行

文献概要

最近の外國外科

Stressと胃分泌,他

著者:

所属機関:

ページ範囲:P.66 - P.67

文献購入ページに移動
 潰瘍患者に於て潰瘍を生じ,その再発を促進するSt—ressの重要性は今や十分認識されているが,此の生理的機構が明になつた実験は極く最近行われたものである.
 PorterやMovius及Frenchは猿の実験で前視床核及び後視床核を刺戟し,胃液のpHの変化を測定した.前視床核を刺戟すると胃液pHは1/2〜1時間後最高になるが,3時間後元に戻る.此の反応は迷切により完全に中断し得る.後視床核の刺戟では2〜21/2時間後に於て始るpHの低下があり,3時間が最底になり,5時間以内で元に戻る.此の反応は副腎摘除により除去し得る.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?