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文献詳細

雑誌文献

臨床外科10巻11号

1955年11月発行

文献概要

特集 偶發症との救急處置

術中の心音と呼吸音

著者: 臼井卓朗1 原淸1

所属機関: 1甲府市立病院外科

ページ範囲:P.767 - P.768

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 近世麻酔量の発達と共に,術中の偶発事故はその数を減じ,昔日の如き術中の不安は次第に減少しつゝあるのであるが,全く完壁に準備された麻酔処置と難も,避け難き不慮の偶発事故に遭遇することがたまあり,やはり不安は全くぬぐい去られたとは云えない.そこで私は少しでもこの不安を取除く意味で,心音及び呼吸音を聴取しながら手術してみたのである.
 方法,第1図は全景であるが,聴取方法としては第2図の如き増幅回路を用いたが,心音のInputには内部抵抗2000Ωのレシーバーを改造したものを用い,呼吸音のそれにはクリスタルマイクを利用した(第3,4図).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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