icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科10巻11号

1955年11月発行

文献概要

特集 偶發症との救急處置

救急処置に際しての藥物冬眠—附 内分泌機能の変化

著者: 桑原悟1

所属機関: 1東大(清水外科教室)

ページ範囲:P.819 - P.830

文献購入ページに移動
緒論
 H.Laborit,P.Huguenard両氏にはじまる人為冬眠ないし薬物冬眠は救急処置のひとつとして生れた.まず,氏らはショック問題をとりあげ,ことに出血性ショック,外傷性ショックにたいする処置としては本法を動物実験的に臨床的(インドシナ戦線における最近の報告)に応用し効果を認めている.
 K.Steinbereithner氏らは,明に,積極的低体温を講ずることを禁忌としている.この点に関しては本法発見者もすでに注意し著者らも,これを経験し,すでに度々発表したところである.いいかえるとショック防圧のためには低体温はさほど必要でなく(心臓外科は別として)すなわち薬物冬眠だけで充分であるという.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?