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症例
先天性十二指腸狹窄の一例
著者: 前田外喜男1
所属機関: 1東京都国民保険団体連合会福生病院外科
ページ範囲:P.969 - P.973
文献購入ページに移動 十二指腸は先天性腸狭窄乃至閉塞の比較的好発部位ではあるが,その報告例は内外共に甚だ少い.且その臨床診断は必ずしも容易でなく,しかも治療は緊急を要するが,生後間もない新生児を対象とするため,1914年Ernst1)が最初の手術成功例を報告して後もその成功例は極めて少い.最近私は幽門狭窄の臨床診断の下に開腹し十二指腸の狭窄を確めた1例を経験したのでここに報告する.
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