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文献詳細

雑誌文献

臨床外科10巻13号

1955年12月発行

文献概要

綜説

骨関節結核に於ける所謂Thorn Testの成績に就て

著者: 佐野耕三1 手島宰三1 中島秀典1

所属機関: 1国立山中病院整形外科

ページ範囲:P.993 - P.996

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 副腎皮質機能検査法として既にRobinson-po—werの水試験,Cultur-power試験,Wilderの脱塩試験があるが,何れも皮質障碍の結果を知るものであり,又尿中17ケトステロイド及オキシステロイドの定量は或程度迄ホルモンの分泌状態を示すものである.この点Thorn Testは或ストレスを与えて皮質の興奮を起させようとしたもので前者よりはるかに当を得たものと考えられる.
 即ち1948年ThornはACTHの特異的好酸球減少作用を確認し,ACTH Testを提唱したが更に1950年アドレナリンに依る下垂体前葉副腎皮質機能のScreening Testとして所謂ThornTestを創唱した.以来本試験は広く行われ各種疾病に機能不全の存する事が報告されている.私は少数例であるが36名の骨,関節結核患者に就き報告し,併せて2,3の文献的老察を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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