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綜説
肺,縦隔腫瘍早期診断の対策と治療
著者: 香月秀雄1 梅沢敬一1
所属機関: 1千葉大学医学部河合外科教室
ページ範囲:P.87 - P.92
文献購入ページに移動I.緒言
疾患を治療するためにはその疾患の本態を把握しなければならない.即ち治療は診断に初まり,診断の出発点なしに治療は完成しないわけである,
今日,肺並びに縦隔の腫瘍に対する報告が年を追つて増加していることは,わが国においても本疾患の治療に対してその前途にいささかの光明を与えてはくれるが,腫瘍に対する治療の根本方針が依然として外科的切除にあるとされている現在,外科領域の業績をふりかえつてみると甚だ貧弱と言わざるをえないのである.
疾患を治療するためにはその疾患の本態を把握しなければならない.即ち治療は診断に初まり,診断の出発点なしに治療は完成しないわけである,
今日,肺並びに縦隔の腫瘍に対する報告が年を追つて増加していることは,わが国においても本疾患の治療に対してその前途にいささかの光明を与えてはくれるが,腫瘍に対する治療の根本方針が依然として外科的切除にあるとされている現在,外科領域の業績をふりかえつてみると甚だ貧弱と言わざるをえないのである.
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