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文献詳細

雑誌文献

臨床外科10巻2号

1955年02月発行

文献概要

綜説

術後の「いたみ」にたいして—持続性局麻剤使用の経験

著者: 福島覚1

所属機関: 1八幡製作所病院外科

ページ範囲:P.137 - P.141

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緒言
 手術の要は術中の疼苦痛を全くなからしむるにあることは論をまたない.従来殊に我が国に於いては,手術時の疼苦痛は程度の差こそあれ若干は避け得られぬものと考え軽視されて来たが,欧米医学の輸入は此の方面の顕著な進歩をもたらした.然るに手術後麻酔覚醒時の疼痛の問題は観ることなく僅かに姑息的に鎮痛剤を投与するに止まり,残余は耐え忍ぶべきものと考え勝で此等の検討は取残されて来た.
 然るに各種鎮痛剤の作用が詳細に究明されるにつれて,此等の可成の大量が術後に用いられる様になつたが,此等は夫々副作用として嘔気・腸管麻痺・呼吸機能低下等色々の障碍を伴つて術後更に不快な状態をもたらすことがある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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