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文献詳細

雑誌文献

臨床外科10巻3号

1955年03月発行

文献概要

症例

癌性乳腺炎について

著者: 彌永耕一1

所属機関: 1久留米大学医学部外科学教室

ページ範囲:P.207 - P.209

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 1875年にvon Volkmann1)が乳癌の急性経過をとる一型について記述し之を癌性乳腺炎と命名した,癌性乳腺炎と云うのはその名の示す様に臨床的に炎症性の特微を有し浸潤性,瀰慢性に急速に増大する極めて悪性の乳癌である.之は外国文献には散見するが我が国では1935年に磯部氏2)が初めて本症について記載し,次で1942年に串氏3)の発表がある位で殆んどその記載がなく本症は甚だ稀な疾患とされている.さて私共は最近当教室に於て定型的と思われる本症の1例も経験したので,こゝにその概要を報告し,少しく考察を加えたいと思う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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