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文献詳細

雑誌文献

臨床外科10巻4号

1955年04月発行

文献概要

綜説

脊椎カリヱスに対する脊椎癒着術の成績

著者: 宮崎淳弘1

所属機関: 1鹿児島県立大学医学部整形外科教室

ページ範囲:P.243 - P.248

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 脊椎カリエスの治療の根本は,進展期に於ては,安静,免荷,固定.恢復期に於ては,適度の荷重を加える事に依て,骨破壊部の修復を促進せしめる,ことにあるがこれらの事を,保存的療法のみに依て,達成することは,長期間を要するばかりでなく,時として,頗る困難な事が多いので,1891年に,Hadraが銀線縫合による,棘突起の固定を試みて以来,種々なる方法が行われた.
 然し,脊椎カリエスの治療に当つて,更に注意すべきは,小児に於ては,早期に高度の変形が起り易く,この様な症例では,年長後死亡率が高い故に,脊柱の変形の矯正も亦,重要な目的の一つである.これについて,早期に,変形発生前に脊椎固定手術を行う論者と,変形の矯正は専ら,非観血的に行い、然る後に固定手術を行う論者がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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