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文献詳細

雑誌文献

臨床外科10巻4号

1955年04月発行

症例

恥骨に発生せるエオジン好性細胞骨肉芽腫の1例

著者: 亀田俊孝1 吉田忠1

所属機関: 1順天堂医大整形外科

ページ範囲:P.285 - P.287

文献概要

 組織学的にニオジン好性細胞の強度の浸潤を特徴とするエオジン好性細胞骨肉芽腫は,1929年Finziが報告して以来Magnon,Schairer,Lich—tenstein,Farber等の報告を見,本症の病因に就いて種々の論旨がこゝろみられているがその報告例は比較的少い.本邦に於ては高木,浦川両氏による左側脛骨に発生せる1例,山本氏の3例及び吉沢氏の肋骨に発生せる1例の報告が見られる,本腫瘍の好発部位は頭蓋骨,上腕骨,大腿骨,骨盤等であり,また好発年齢は,3〜20歳の若年者に多いと云われる.吾々は最近跛行を主訴とし臨床的には結核性股関節炎に類似した症状を示していたが,X線像で恥骨に発生せる悪性の骨腫瘍を思わせる像を示し,組織学的検索の結果エオジン好性細胞骨肉芽腫と判明した1例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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