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文献詳細

雑誌文献

臨床外科10巻6号

1955年06月発行

文献概要

綜説

レ線写眞撮影條件表について

著者: 江口健男1

所属機関: 1熊本大学勝屋外科

ページ範囲:P.374 - P.376

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I.まえがき
 医療制度は従来の開業医から,最近やかましくいわれている公的医療機関へと漸次転換してきつつあることは,もはや動かし難い1つの傾向であろう.それも今までのような県に1つか2つしかないような陣容,設備のとゝのつた大病院と並んで地方の隅々にまで行きわたろうとしている市又は町立病院,および村営程度の診療所クラスのものに至るものを包含するのである.
 こういつた小規模の病院乃至診療所では,経営面の都合で充分な人的陣容がとゝのいにくゝ,外科,整形外科の区別はおろか,レ線技術者をおくことができないので,レ線写真撮影も医師自らその任に当らねばならぬことも少くない.そういう場合の役目は外科医が引き受けなければならぬことが多い.外科方面の開業医にしても経営面の都合でレ線撮影を自分自ら行つている者もずいぶん多いことであろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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