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文献詳細

雑誌文献

臨床外科10巻7号

1955年07月発行

文献概要

症例

手術場等に於けるペニシリン耐性菌の出現について

著者: 佐藤宏1 今村裕彥1 菊地喬1 鈴樹文吉1

所属機関: 1国立弘前病院外科

ページ範囲:P.479 - P.482

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 ペニシリン(以下「ペ」)の普遍的使用をみてより米国に於ては既に10年,本邦に於ては5年を経過した.「ペ」の使用による外科手術の進歩は論を待たず,外科疾患中多数のものに日常安易な気持ちで本剤の使用が行われている.しかしながら,「ペ」耐性菌の増加により,我々は最近余りも安易な気持ちで「ペ」を使用することは,ある場合には危険であることを術後化膿及びその他症例により教えられたので,起炎菌の耐性試験を行つた処,多数例に「ペ」耐性葡萄状球菌の存在することを認め更に「ペ」以外の抗生物質の使用基準についても若干の知見を得たので参考に供したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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