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文献詳細

雑誌文献

臨床外科10巻7号

1955年07月発行

症例

小児に於ける外傷性脾臓皮下破裂の2治験例並びに剔脾後の血液像について

著者: 與芝新平1 加藤出1 大野英男1

所属機関: 1日本大学医学部若林外科学教室

ページ範囲:P.485 - P.490

文献概要

緒 言
 脾臓皮下破裂は極めて稀有な疾患とは云い難いが,近時益々激増する交通事故は,腹部外傷殊に腹腔内臓器損傷をして日常外科臨床の極めて重要な一部門となすに至つた.而して一旦腹腔内臓器の皮下破裂を来せる場合その確実な診断と適切,敏速な処置とが強く要望されるのは論を俟たない所である.
 吾々は過去三年間に外傷性脾臓皮下破裂を2例経験し,而もその1例は従来の文献中最年少者の症例であつて,これに剔脾を行い,剔脾後一年間にわたり血液所見,発育状態並びに肝臓機能についてその経過を追求し些か興味ある所見を得たのでここに報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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