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文献詳細

雑誌文献

臨床外科10巻8号

1955年08月発行

文献概要

綜説

骨関節結核への骨釘移植療法

著者: 加藤貞三郞1 高木秀幸1 加藤敏昌1

所属機関: 1浜松市遠州病院外科

ページ範囲:P.529 - P.532

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緒言
 関節,骨結核への骨釘移植療法は1919年にRobertson-Lavalleに依り創始され,1923年にAuvrayが50例を報告している.その後諸学者の追試をみ,Lascombe,Wertheime,Gaudien,Tavernier等は本法を良しとし,Ombrédanne,Nissen等は大なる期待を持ち得ずと報告した.わが国に於ては1931年山本氏が行い,特に市村氏はこれについて詳細なる報告をした.しかしこれは,いずれも結核抗性物質使用前の報告である.そのため本法の適応の限界においても瘻孔のあるものは適応でないとされ,又移植部より瘻孔形成せる例も多く報告されている.余らの症例26例は何れも結核抗性物質を併用し,術後の後療法を充分考慮したもので従来の報告とことなつた意義があると考えこゝに報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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