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綜説
イルガピリンの外科的適應範囲並びに効果に就いて
著者: 山近勝美1 河野通德1
所属機関: 1大藏省印刷局小田原病院外科
ページ範囲:P.533 - P.536
文献購入ページに移動I.緒言
1949年スイスのJ.R.Geigy社の手に依つて始めて,合成されたイルガピリンは水溶性のピラツオロン誘導体なるブタゾクジンとアミノピリンとの等量混合溶液で新ロイマ治療剤として市販された.この薬はCortisoneやACTHと同じく所謂ロイマチス性疾患に著効を示すことは勿論,諸々の筋肉痛,神経痛,関節痛等にも鎮痛作用を有することが,欧米始め本邦に於ても多数報告せられている.我々も過去1年半本剤使用範囲を若干拡大して各種疼痛を有する約120例の患者に本剤を主に筋肉内注射に依り投与したが,効果顕著なるを見たので,大略を報告する次第である.
1949年スイスのJ.R.Geigy社の手に依つて始めて,合成されたイルガピリンは水溶性のピラツオロン誘導体なるブタゾクジンとアミノピリンとの等量混合溶液で新ロイマ治療剤として市販された.この薬はCortisoneやACTHと同じく所謂ロイマチス性疾患に著効を示すことは勿論,諸々の筋肉痛,神経痛,関節痛等にも鎮痛作用を有することが,欧米始め本邦に於ても多数報告せられている.我々も過去1年半本剤使用範囲を若干拡大して各種疼痛を有する約120例の患者に本剤を主に筋肉内注射に依り投与したが,効果顕著なるを見たので,大略を報告する次第である.
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