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文献詳細

雑誌文献

臨床外科10巻9号

1955年09月発行

文献概要

綜説

ダイカイン使用経験

著者: 水野秀夫1 菅原政男1 室田理一1 柳沼眞澄1 斎藤重雄1

所属機関: 1船岡鉄道病院外科

ページ範囲:P.609 - P.610

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 われわれは船岡鉄道病院に於て昭和27年1月以来肺結核患者に対して肺切除術を行つて居り,排液及び空気の排除を目的として術後切除創腔にネラトンカテーテルを挿入して居るが,呼吸時,吸引時,咳嗽及び喀痰喀出時同部の疼痛を訴えるものが多く,当該肋間神経の結紮切断等,常に其対策に悩まされて来た.しかしながらダイカインの局所注射に依り,この悩みが殆んど解消され比較的長期間(1週間〜10日間)ネラトンカテーテルの挿入も可能となり,排液も充分で術後残存肺不膨張の忌むべきこともなく,患者にとつても穿刺に依るの疼痛に排液等の不安も最少限度にすまされ,極めて有効な薬剤であることを知つたので臨床例について検討しこれを報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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