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症例
骨形成不全の3例
著者: 百田眞瑳彥1
所属機関: 1久留米大学医学部整形外科学教室
ページ範囲:P.51 - P.56
文献購入ページに移動緒言
骨形成不全症を独立疾患としたのは1833年Lobstenの報告によるもので,氏は成年の易骨折性の一症例を特発性骨脆弱症Osteopsathyrosisidiopathicaなる病名で発表している.次いで1848年Vrölichは初生児の同様疾患を報告し骨形成不全症Osteogenesis imperfectaなる名称を与えた.1905年Looserは組織学的検査を行い上記二疾患は同一疾患である事を知りOsteoge—nesis imperfecta congenita et tradaに分類した.続いてAxhausen, Bauer等の報告がある.
本邦にても明治22年,三浦,江波両氏の報告以来,竹林氏,浦山氏の集録よりすると約百二,三十例の発表があり,必ずしも稀有なる系統疾患とは云えないのであるが,今回3例を相次いで経験したので二三の検査事項を併せて報告する.
骨形成不全症を独立疾患としたのは1833年Lobstenの報告によるもので,氏は成年の易骨折性の一症例を特発性骨脆弱症Osteopsathyrosisidiopathicaなる病名で発表している.次いで1848年Vrölichは初生児の同様疾患を報告し骨形成不全症Osteogenesis imperfectaなる名称を与えた.1905年Looserは組織学的検査を行い上記二疾患は同一疾患である事を知りOsteoge—nesis imperfecta congenita et tradaに分類した.続いてAxhausen, Bauer等の報告がある.
本邦にても明治22年,三浦,江波両氏の報告以来,竹林氏,浦山氏の集録よりすると約百二,三十例の発表があり,必ずしも稀有なる系統疾患とは云えないのであるが,今回3例を相次いで経験したので二三の検査事項を併せて報告する.
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