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文献詳細

雑誌文献

臨床外科11巻12号

1956年12月発行

文献概要

症例

Hoffa氏病の1例

著者: 若杉文吉1

所属機関: 1新潟大学医学部整形外科教室

ページ範囲:P.857 - P.859

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Ⅰ緒言
 膝関節においては半月板,交叉十字靱帯,側副靱帯等の複雑な構成体が夫々に特有の病像を呈するが膝蓋腱下脂肪組織にも特異な病変の見られることがある.その一つにHoffa氏病として知られている疾患があり,膝蓋腱下脂肪組織が主として外傷により炎症性反応及び結合織の増殖肥大を起すものとされている.
 私が調査した範囲では1904年Hoffaの記載以来海外ではRost(1922),Friedrich(1927),Bircher(1927),Berger et Sicard(1931),Holldack(1933),Stack,Chasten(1949)等の報告があり,我が国では高和(1934),市山(1936),朽名(1937),徳岡(1934),諸富(1949),野田(1952)等により凡そ拾数例の報告があるが比較的稀な疾患と考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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