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文献詳細

雑誌文献

臨床外科11巻13号

1956年12月発行

特集 吐血と下血

綜説

慢性胃炎と出血

著者: 浜口栄祐1

所属機関: 1東京医科歯科大学

ページ範囲:P.933 - P.950

文献概要

A.吐血,下血に於いて慢性胃炎の占める地位
 急性胃出血患者のレ線検査で出血源となるべき潰瘍,癌,その他の病巣も証明できず,手術所見や剖検所見によつても不明の症例が少なくないことは昔から気付かれており,その多くのものが胃炎出血であることは一部の学者が既に指摘し,著者等13,16)も発表した.
 この方面に造詣の深いHenningやGutzeitは「胃炎の大出血は癌や潰瘍からの大出血よりその頻度が余り劣るとは考えない」とさえ云つている.しかし我国では未だこの問題に対する関心が一般に浅く,報告も少ないので,今日までの経験を主体として少しく考察を加えることとする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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