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特集 吐血と下血 綜説
腸疾患と出血
著者: 三輪淸三1
所属機関: 1千葉大学医学部
ページ範囲:P.961 - P.973
文献購入ページに移動緒言
腸内出血の問題は,吾々臨床にたずさわつている者にとつては,その専門科目が何であつても極めて重要なる問題である.と申すのは,実際的に日常遭遇する機会も頗る多く,従つて,その出血の有無を診断することの必要は申すまでもなく,その出血の因て起るところの原因をつきとめ,機を逸せず適切なる処置をなすことこそ,吾々臨床家のつとめであると思うからである.
特に大量の出血の場合は比較的発見も容易で且つ速やかに処置され易いものであるが,小出血の場合には,うつかりすると気がつかない場合ありこれが長期にわたると重大なる結果を来すこともあるので,特に少量乍ら長期間にわたる腸出血を内科医の立場から強調いたしたい.
腸内出血の問題は,吾々臨床にたずさわつている者にとつては,その専門科目が何であつても極めて重要なる問題である.と申すのは,実際的に日常遭遇する機会も頗る多く,従つて,その出血の有無を診断することの必要は申すまでもなく,その出血の因て起るところの原因をつきとめ,機を逸せず適切なる処置をなすことこそ,吾々臨床家のつとめであると思うからである.
特に大量の出血の場合は比較的発見も容易で且つ速やかに処置され易いものであるが,小出血の場合には,うつかりすると気がつかない場合ありこれが長期にわたると重大なる結果を来すこともあるので,特に少量乍ら長期間にわたる腸出血を内科医の立場から強調いたしたい.
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