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文献詳細

雑誌文献

臨床外科11巻13号

1956年12月発行

文献概要

特集 吐血と下血 症例

手術後貧血患者にたいするヘマトンの使用経験

著者: 菅原古人1 中村芳男1 元木賢治1 宮崎雄二1 安井愼太郞1 鎌田幸雄1 松藤和彥2 平井広樹2

所属機関: 1札幌医科大学外科学教室 2札幌医科大学大学院

ページ範囲:P.997 - P.1000

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〔1〕
 胃,腸管など消化器系の疾患で,手術により術前の愁訴はまつたく消失し,術後の経過も良好でありながらなお貧血の症状を訴え,また血液所見においても二次性貧血の所見を呈するために退院がのびのびとなり,そのため日常生活への復帰がおくれている患者がある.われわれはこのような患者にたいし,ヘマトン(1錠中乾燥硫酸鉄50 mg,乾燥肝臓末30 mg,葉酸2 mg,ビタミンB122γ,ビタミンB21mg,アリナミン1mg,ビタミンC20 mg含有)を投与し貧血の治療をおこなつたところ,貧血の恢復とともに一般状態も良好となり,早急に日常生活へ復帰しえた症例をもつたので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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