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文献詳細

雑誌文献

臨床外科11巻13号

1956年12月発行

文献概要

特集 吐血と下血 症例

保存血に依るマラリア感染

著者: 加藤貞三郞1 加藤敏昌1 吉富久吉1

所属機関: 1中部労災病院外科

ページ範囲:P.1003 - P.1004

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緒言
 保存血の利用度は最近その度を昂めて来たが,それに伴つて副作用,或は事故が再三報ぜられている.その一つにマラリヤ感染が数えられるがその予後の良好なるため,従来ともすれば軽視し勝ちであつた.保存血による感染例の発表は極めて少く一層この傾向が強い.然しながら最近目立つて行われる大量輸血或は瀕死の患者には致命的なものとなる事が考えられる.茲に発表する症例も幸い早期に適切な処置をなし得て,ようやくに救い得た一例である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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