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特集 吐血と下血 症例
胸腔内甲状腺腫の一例
著者: 古本雅彥1 塩田欣栄1
所属機関: 1岡山大学医学部津田外科教室
ページ範囲:P.1009 - P.1011
文献購入ページに移動緒言
胸腔内甲状腺腫の概念については,1883年Wö—lblerがはじめてその本質を明らかにしているが,その後欧米においては可成り多数例が報告され,又この問題について検討が加えられている.之に反し本邦での報告例は殆んどみあたらない.われわれは最近津田外科教室において,レ線学的に縦隔洞腫瘍が疑われた胸腔内甲状腺腫患者を経験したので報告する.
胸腔内甲状腺腫の概念については,1883年Wö—lblerがはじめてその本質を明らかにしているが,その後欧米においては可成り多数例が報告され,又この問題について検討が加えられている.之に反し本邦での報告例は殆んどみあたらない.われわれは最近津田外科教室において,レ線学的に縦隔洞腫瘍が疑われた胸腔内甲状腺腫患者を経験したので報告する.
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