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文献詳細

雑誌文献

臨床外科11巻13号

1956年12月発行

文献概要

特集 吐血と下血 症例

非青色性Fallot氏四徴症の一例

著者: 田口一美1 砂田輝武1 寺本滋1 松岡潔1 中野昭典2

所属機関: 1岡山大学医学部津田外科教室 2岡山大学医学部病理学教室

ページ範囲:P.1020 - P.1024

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緒言
 吾々は最近,非青色性Fallot氏四徴症の一例を経験し,術前心臓カテーテル法,その他により一応本症を疑つたが,とくに吾々の症例がX線学的に心臓形態がFallot氏四徴症に類似せず,また心臓が異常に拡大し,為に診断が困難で肺動脈弁狭窄兼高位心室中隔欠損症と診断し,Brock氏手術施行後2日目心細動の為死亡したが,剖検により非青色性Fallot氏四徴症である事を確認する事が出来た.非青色性Fallot氏四徴症は,本邦では木本外科教室例に続き第2例である.欧米文献にも非常に珍らしい疾患であるので此処に報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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