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文献詳細

雑誌文献

臨床外科11巻13号

1956年12月発行

文献概要

特集 吐血と下血 症例

高度の腹直筋離開を件う早産児臍帯ヘルニヤの一治験例

著者: 近藤芳夫1 石井好明1 加藤二郞2

所属機関: 1東大分院外科御殿場市富士病院外科 2御殿場市富士病院産婦人科

ページ範囲:P.1028 - P.1029

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 臍帯ヘルニヤはGruber,Thudichum,Lindfo—rs等に従えば概ね5000回の分娩に1回経験される奇型であるが,我々臨床家を訪れる機会は甚だ少く,我国の報告例は70例に満たず,その中,手術成功例は20例,手術死亡率は50%で,欧米に於けるZeitlin,Gross等の成績も略々同様の比率を示している.我々は最近9カ月早産児の臍帯ヘルニヤの1例を経験し生後24時間に一次的根治手術を行い救命し得たので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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