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文献詳細

雑誌文献

臨床外科11巻2号

1956年02月発行

文献概要

綜説

新自律神経遮断剤コントミンPZC2の使用経験

著者: 吉田昌純1 野口升堂1 大淵竜志1 鮫島拓郞1 井出銳次1 瀨ノ口敬介1 北原淸二1 內田竜哉1

所属機関: 1熊本大学医学部第一外科学教室

ページ範囲:P.87 - P.91

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緒言
 生体に刺戟又は侵襲が加えられると防禦或は保身反応が起る.人為冬眠はこの防禦反応の根源である神経内分泌反応,特に自律神経系を鎮静して無駄な反応による消耗を避けようとするものである.人為冬眠就中薬物冬眠(所謂フランス法)が特にこの目的の為に用いられるのであるが,我々は従来メガフェン,ラルガクティールの優秀な自律神経遮断剤の入手が不能な為に人為冬眠の遂行に挫折を来し,之等優秀な自律神経遮断剤の国産される事を要望してきた所,幸に今回吉富製薬に於て生産に成功され,我々も本年3月より実験的並に臨床的にこれを応用する事が出来た.未だ充分にその成績を追究してはいないが,今までの所ではかなり著効を得ているのでこゝに報告する次第である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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