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文献詳細

雑誌文献

臨床外科11巻3号

1956年03月発行

文献概要

綜説

膵臟疾患に於ける血清及び尿カタラーゼの意義

著者: 神谷喜作1 早瀨友博1 黑岩常泰1 三浦友旻1

所属機関: 1名古屋第一赤十字病院外科

ページ範囲:P.169 - P.174

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 膵臓疾患が外科的治療の広い対象となたつことは誰しも認めるところである.しかし膵臓疾患の診断の困難なることは依然未解決である.従来その診断法の一つとして,血清並びに尿中のアミラーゼの変動に基づく各種アミラーゼの定量法が広く行われ,就中Wohlgemuth法は一般検査室でよく用いられている方法である.
 然るに,最近,築山・梅田氏等はWohlgemuth法によるアミラーゼの測定値は,疾病の経過に一致せず,発病後極めて早期に正常値に戻る傾向があり,発病後相当時日を経過した場合には診断的価値が少いといつている.そこで,このような場合でも,尚診断的価値を有する方法として,血清並びに尿中のカタラーゼの定量が提唱されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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