icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科11巻3号

1956年03月発行

綜説

各種疼痛に対するアミピロの効果に就て

著者: 德岡俊次1 重富正三1

所属機関: 1山口医科大学外科学教室第2講座

ページ範囲:P.185 - P.190

文献概要

 ピラツオロン系の解熱剤であるアミノピリンは非アルカロイド性の鎮痛剤としても亦有用であつて,1929年Schottmüllerは急性ロイマに対してアミノピリンの大量投与が疼痛除去に著効を奏することを知つた.しかしアミノピリンは水に難溶な為に,胃腸障碍を伴うことの多い経口投与に俟たねばならないという欠点がある.従つてアミノピリンの非経口投与については今日迄多数の研究がなされてきた.
 1952年京都大学薬学科及び薬理学教室で高橋,荻生両教授等によつてジアルキルアチル誘導体であるアミノプロピロンが創製されたが,毒性の少い本剤は疼痛刺戟閾値を上昇せしめ,アミノピリンの溶解度を増すのみでなく,アミノピリンと併用すれば相乗的鎮痛作用を発揮するという幾多の利点を持つものといわれる1)2)3)4)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら