文献詳細
綜説
文献概要
ピラツオロン系の解熱剤であるアミノピリンは非アルカロイド性の鎮痛剤としても亦有用であつて,1929年Schottmüllerは急性ロイマに対してアミノピリンの大量投与が疼痛除去に著効を奏することを知つた.しかしアミノピリンは水に難溶な為に,胃腸障碍を伴うことの多い経口投与に俟たねばならないという欠点がある.従つてアミノピリンの非経口投与については今日迄多数の研究がなされてきた.
1952年京都大学薬学科及び薬理学教室で高橋,荻生両教授等によつてジアルキルアチル誘導体であるアミノプロピロンが創製されたが,毒性の少い本剤は疼痛刺戟閾値を上昇せしめ,アミノピリンの溶解度を増すのみでなく,アミノピリンと併用すれば相乗的鎮痛作用を発揮するという幾多の利点を持つものといわれる1)2)3)4).
1952年京都大学薬学科及び薬理学教室で高橋,荻生両教授等によつてジアルキルアチル誘導体であるアミノプロピロンが創製されたが,毒性の少い本剤は疼痛刺戟閾値を上昇せしめ,アミノピリンの溶解度を増すのみでなく,アミノピリンと併用すれば相乗的鎮痛作用を発揮するという幾多の利点を持つものといわれる1)2)3)4).
掲載誌情報