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症例
Ganglioneuromaの吟味
著者: 勝見正治1 眞部克巳1 島崎昌義2
所属機関: 1大阪大学医学部第一外科学教室 2大阪大学医学部第二病理学教室
ページ範囲:P.288 - P.290
文献購入ページに移動1870年Loretzにより交感神経節より発生したGonglioneuromが始めて報告され,1891年Ma—rchardが副腎より発生した腫瘍で胎生期自律神経系統と構造を一にするものを報告し,其の後1910年WrightによりGanglioneuromaは中枢,末梢,交感神経は勿論,神経組織の一部又は之からなつている副腎,頸動脈毬,尾骨腺及びZuckerkandl氏器官よりも発生するものであるという今日の概念が確立せられ,以来Ganglioneu—romaに関する多くの報告をみるが尚稀なものであり,我々は脊椎カリエスを疑わしめた其の1例に遭遇し詳細な組織学的検索を行なつたので報告する.
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