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文献詳細

雑誌文献

臨床外科11巻5号

1956年05月発行

綜説

実験的電撃傷に於ける通電電力量と組織像との関係

著者: 武藤藤太郞1 細見保男1 菅野哲司1 大橋正次郞1 藤城保男1

所属機関: 1東京電力病院電撃傷研究班

ページ範囲:P.307 - P.308

文献概要

 電撃傷の研究に関しては,Jellinek以来内外の学者により多数の研究業績が発表されている.全身症状については,島田教授並にその門下により系統的に広汎な研究が行われ詳細な報告が出されている.我々は既に第54,55回日本外科学会総会に於て報告したが,通電時に於ける血清無機燐の増大は必ずしもショック発生とは関係なく,一定量以上の通電刺戟による必発現象であつて,電流の通過せる局所の組織破壊により流血中に放出され,その結果血清無機燐の変動が通電せる局所の組織像に代つて,その傷害の程度を現すのに極めて有効であることを知つたので,その実験成績を述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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