文献詳細
綜説
文献概要
乳癌にたいする治療は現在,早期発見,早期根治手術が最良の方法である.しかし根治手術を行つたものでも5年後60〜70%の高率において再発する.これら再発,転移を起したものは一般に外科適応の外とされている.
こゝにおいて内分泌的処置が考慮される.G. T. Beatson(1896)は去勢Ch. Hugginsら(1952)は腎上体剔出を末期乳癌におこなつた.われわれは本邦において,はじめて末期症例(2例)に去勢ならびに腎上体亜全別出術を行つた.その結果,自覚症状はほとんど100%なくなり,他覚的には1例では再発腫瘍の消失,他の例ではレ線陰影の好転,赤血球数,血色素量の増加,血漿蛋白の著明な改善をみるなどの好成績をおさめた.
こゝにおいて内分泌的処置が考慮される.G. T. Beatson(1896)は去勢Ch. Hugginsら(1952)は腎上体剔出を末期乳癌におこなつた.われわれは本邦において,はじめて末期症例(2例)に去勢ならびに腎上体亜全別出術を行つた.その結果,自覚症状はほとんど100%なくなり,他覚的には1例では再発腫瘍の消失,他の例ではレ線陰影の好転,赤血球数,血色素量の増加,血漿蛋白の著明な改善をみるなどの好成績をおさめた.
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