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綜説
薬物冬眠時の代謝と直腸温
著者: 阿久津哲造1 川島光晴1
所属機関: 1名古屋大学第一外科教室
ページ範囲:P.401 - P.404
文献購入ページに移動I.緒 言
1951年Laborit及びHugnenard等に依つて始められた人為冬眠法は,数年来,吾国に於いても盛んに研究されるに至り,之に関する業績も極めて多く1)2)3)4)5),ショックの予防,強化麻酔等外科的方面に用いられるばかりでなく,内科6),精神科7)の領域に於いても応用されつゝある.
これらは何れも自律神経遮断に依る生体防禦反応の抑制と,緩徐な体温低下若しくは,同時に積極的冷却を加えた場合の体温低下に依る生体代謝低下等を重要な目的としている事は内外諸家の一致した意見である.
1951年Laborit及びHugnenard等に依つて始められた人為冬眠法は,数年来,吾国に於いても盛んに研究されるに至り,之に関する業績も極めて多く1)2)3)4)5),ショックの予防,強化麻酔等外科的方面に用いられるばかりでなく,内科6),精神科7)の領域に於いても応用されつゝある.
これらは何れも自律神経遮断に依る生体防禦反応の抑制と,緩徐な体温低下若しくは,同時に積極的冷却を加えた場合の体温低下に依る生体代謝低下等を重要な目的としている事は内外諸家の一致した意見である.
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