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文献詳細

雑誌文献

臨床外科11巻6号

1956年06月発行

症例

舌結核の1例

著者: 丸山輝夫1 沖豊1 山田史朗1

所属機関: 1札幌医大外科学教室

ページ範囲:P.429 - P.430

文献概要

 舌結核は全結核症中きわめて稀な疾患で,わが国文献中にもわずかに32例の報告があるにすぎない.しかし報告された症例の大半は口腔外科あるいは耳鼻科方面よりのものであつて,外科医によつて発見された舌結核の多くは癌の疑いで切除した標本の組織学的検索がおこなわれた結果結核であることが判明したものであつて,この点は舌潰瘍の診断上留意さるべきことである.われわれは潰瘍の性状,臨床所見等から舌結核の診断をくだし,これを組織学的に確認したのち一部を観血的に他部を非観血的に治療して軽快せしめた1例を経験したので報告するしだいである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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