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症例
気管内挿管麻酔の晩期合併症としての喉頭肉芽腫症
著者: 坂本昌士1 伴竜三郞1
所属機関: 1国立柳井療養所
ページ範囲:P.559 - P.560
文献購入ページに移動緒言
現在胸部外科手術をはじめあらゆる外科手術方面に閉鎖循環式気管内吸入麻酔法が普及して来た.しかしこれには種々なる合併症を伴う危険を有し生命をおびやかすようなものも少くないが,多くは麻酔経過中の偶発事であり,それらに対しては種々なる対策も講ぜられている.しかし晩期に発生する喉頭肉芽腫は直接生命に危険もなく,症状も除々に現れて来るので等閑視される傾向がある.又本麻酔との関連性に気付かれない事もあり得ると思われる.吾々は最近このような気管内麻酔のために起つた喉頭肉芽腫2例を経験したので,諸賢の御参考に供し度い.
現在胸部外科手術をはじめあらゆる外科手術方面に閉鎖循環式気管内吸入麻酔法が普及して来た.しかしこれには種々なる合併症を伴う危険を有し生命をおびやかすようなものも少くないが,多くは麻酔経過中の偶発事であり,それらに対しては種々なる対策も講ぜられている.しかし晩期に発生する喉頭肉芽腫は直接生命に危険もなく,症状も除々に現れて来るので等閑視される傾向がある.又本麻酔との関連性に気付かれない事もあり得ると思われる.吾々は最近このような気管内麻酔のために起つた喉頭肉芽腫2例を経験したので,諸賢の御参考に供し度い.
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