icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科11巻8号

1956年08月発行

文献概要

症例

植物性異物(たけのこ)によるイレウスの1治験例

著者: 前田外喜男1 武內重行2 桜井一彌2

所属機関: 1慶応義塾大学医学部外科学教室 2慶応義塾大学医学部小児科学

ページ範囲:P.565 - P.566

文献購入ページに移動
 消化管に於ける植物性異物は多く胃及び上部腸管又はBauhin氏弁近傍にみられ,これが臨床症状を現す時は同時にイレウスを合併するものが大部分を占めることは丈献の示すところである.又その原因は普通明かであるが,最近私共は原因不明のまゝ複雑な経過をたどり,左上腹部腫瘍の疑診の下に開腹術を行い,初めて大量の植物性異物による胃,十二指腸イレウスであることを確めえた1例を経験した.しかもそれが煮筍によるもので本邦文献にも例をみないのでここに報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?