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文献詳細

雑誌文献

臨床外科11巻8号

1956年08月発行

症例

壊疽胆嚢の自然脱落排出の1症例

著者: 宮崎五郞1 松本和夫1

所属機関: 1社会保険三島病院外科

ページ範囲:P.567 - P.569

文献概要

緒言
 胆石症を主体とする胆道系疾患は少くとも患者の居る静岡県東部に於てはかなり頻度の高い疾患の一つである様に思われる.然しそれらが観血的に取扱われる事は寧ろ少く,多くの場合には単なる鎮痛剤投与か,或は高々抗生物質投与に依つて随伴せる胆道系の炎症を一時的に抑えておく治療が多く行われていると云う臆測は著者が最近経験した連続78例の胆道系疾患者の施術を受ける迄の期間,その間に行われた治療更に総胆管結石嵌頓症例の多い事等より充分に正当づけられると信ずる.此処に報告せんとする症例は急性壊疽性胆嚢炎より横隔膜下膿瘍を発来し,その膿瘍切開孔より壊疽胆嚢が自然に排出されて幸いに全治退院した一例である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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