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文献詳細

雑誌文献

臨床外科11巻9号

1956年09月発行

文献概要

綜説

下腿骨々折に於ける統計的観察

著者: 幾野政和12

所属機関: 1久留米大学医学部解剖学 2九州採炭中央病院

ページ範囲:P.603 - P.607

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 骨折は炭鉱外傷として日常屡々遭遇する所であり,中でも下腿骨骨折は,其の発生頻度も高率であり,且治療の困難なもの或は,予後に重大なる障害を胎するもの等のある事は,衆知の如くである.骨折一般に関しては,岩崎氏(九州労災病院)松崎氏等(之井砂川病院)及び本田氏(九大整形外科)等,多数の報告があるが,下腱骨々折に限定せるものは比較的少ない.私は筑豊地区の一中炭鉱である.九州採炭中央病院に於て,過去満4カ年間(昭和26年1月より昭和29年12迄)に来院治療せる.炭鉱労務者公傷骨折患者679例中,112例の下腿骨々折を集計し,これについて統計的観察を試み,多少の知見を得たので発表し,諸賢の御批判を仰ぎ,且御参考に供したい思う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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