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文献詳細

雑誌文献

臨床外科11巻9号

1956年09月発行

文献概要

症例

脊椎カリエスに合併せる糞瘻の処置

著者: 沢田フサ1 岩瀨康信1 相沢千代子1

所属機関: 1慈大整形外科

ページ範囲:P.625 - P.627

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 腰椎カリエスに屡々みられる腸骨窩の瘻孔は他部位の瘻孔に比較して一般に治癒の困難なものであるが,之が更に糞瘻と合併した場合には致命的な合併症とされている.化学療法の発達した現在でも,その治療は極めて困難で,もし治癒に導き得たとするならば,それは甚だ幸運な症例である.
 この腸骨窩の瘻孔が糞瘻と合併した症例に就いては第178回整形外科集談会東京地方会で村島氏の報告があり,また,小平氏,八木氏は外科雑誌に発表している.我々も斯様な症例に遭遇し,一般外科医の協力を得て糞瘻部を含む腸切除を行い,之を治癒に導き得たのでこゝに報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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