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文献詳細

雑誌文献

臨床外科12巻1号

1957年01月発行

文献概要

症例

Methiocil長期過剩投与による甲状腺腫の1例について

著者: 井坂功1

所属機関: 1三重県立大学医学部第一外科教室

ページ範囲:P.37 - P.39

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緒言
 1928年Chesney,Clausenが長期間に亘り甘藍を家兎に投与して,甲状腺が肥大増殖する事を報告し,次で1941年Mackenzie,Mc Collum等により,抗甲状腺剤であるThiouracilにょる甲状腺腫の発生が立証されて以来,その報告は多数にのぼつて居り,最近に到りそれらの誘導体,例えばMethylthiouracil等の抗甲状腺剤を長期に亘り投与すると,甲状腺腫が発生する事が報告されて居るが,未だその成因機構の解明には疑義がある様である.
 これらの甲状腺腫の成因に関連して,最近吾々の教室で経験したMethiocil長期過剰投与による甲状腺腫の1例と共にその説明の一助として,鼡にMethiocil投与実験を行い興味ある成績を得たので之に報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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