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文献概要
症例
Methiocil長期過剩投与による甲状腺腫の1例について
著者: 井坂功1
所属機関: 1三重県立大学医学部第一外科教室
ページ範囲:P.37 - P.39
文献購入ページに移動緒言
1928年Chesney,Clausenが長期間に亘り甘藍を家兎に投与して,甲状腺が肥大増殖する事を報告し,次で1941年Mackenzie,Mc Collum等により,抗甲状腺剤であるThiouracilにょる甲状腺腫の発生が立証されて以来,その報告は多数にのぼつて居り,最近に到りそれらの誘導体,例えばMethylthiouracil等の抗甲状腺剤を長期に亘り投与すると,甲状腺腫が発生する事が報告されて居るが,未だその成因機構の解明には疑義がある様である.
これらの甲状腺腫の成因に関連して,最近吾々の教室で経験したMethiocil長期過剰投与による甲状腺腫の1例と共にその説明の一助として,鼡にMethiocil投与実験を行い興味ある成績を得たので之に報告する.
1928年Chesney,Clausenが長期間に亘り甘藍を家兎に投与して,甲状腺が肥大増殖する事を報告し,次で1941年Mackenzie,Mc Collum等により,抗甲状腺剤であるThiouracilにょる甲状腺腫の発生が立証されて以来,その報告は多数にのぼつて居り,最近に到りそれらの誘導体,例えばMethylthiouracil等の抗甲状腺剤を長期に亘り投与すると,甲状腺腫が発生する事が報告されて居るが,未だその成因機構の解明には疑義がある様である.
これらの甲状腺腫の成因に関連して,最近吾々の教室で経験したMethiocil長期過剰投与による甲状腺腫の1例と共にその説明の一助として,鼡にMethiocil投与実験を行い興味ある成績を得たので之に報告する.
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