icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科12巻10号

1957年10月発行

文献概要

綜説

大動脈中隔欠損症の根治手術について—動脈管開存を合併し,ともに手術により治癒せしめ得た稀有なる1例

著者: 木本誠二1 三枝正裕1 浅野献一1 佐藤文雄1 風間重德1

所属機関: 1東大木本外科

ページ範囲:P.765 - P.772

文献購入ページに移動
 心臓手術の数が重ねられるに従つて,珍しい症例が経験される.著者等は動脈管開存症と考えて手術を行い,異型の動脈管を切離した後も同じような持続性雑音が聴かれ,再度の手術により大動脈中隔欠損の存在を確認してこれを遮断することにより根治せしめ得た症例を経験した.本稿はまだ文献上5例しか根治手術成功例の報告されていない大動脈中隔欠損の根治例の経過を記録するのが主要な目的であるが,なお動脈管開存と大動脈中隔欠損の合併症例は,乳児を除いては剖検例としても文献に漸く1例発見し得た所であつて,この意味からも極めて稀有な手術経験の一つとして記録し度いと思う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら