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文献詳細

雑誌文献

臨床外科12巻11号

1957年11月発行

特集 乳腺腫瘍

乳癌根治手術法の現況

著者: 島田信勝1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部

ページ範囲:P.849 - P.852

文献概要

 癌の早期発見,早期治療に関しては医師のみならず,国民大衆も大きな関心を払うようになつたことは事実である.而も各種臓器癌のうち乳癌は表在性の腫瘍として現われてくるため,今日のような注意が一般に持たされているならば,その治療成績も一段と向上すべきものと想像されるが,事実は決して治療成績の向上をみない.即ち10〜20年前のそれと比較して左程の改善がみられないというのが現況である.
 勿論悪性腫瘍に対するメスの限界が既に到達しているとはいえ,何等かの方法によつて治療成績の向上をはかることが学徒の責任でもあり使命でもある.このような意味から現在実施されている乳癌根治手術法の現況について記述することも無駄ではあるまい.本誌の需めに応じ大略を述べることにする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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