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文献詳細

雑誌文献

臨床外科12巻3号

1957年03月発行

綜説

外科的治療を行つた胃下垂症の術後成績

著者: 田內力1 永井肇1 永井良治1

所属機関: 1名古屋大学今永外科

ページ範囲:P.161 - P.164

文献概要

まえがき
 胃下垂症に対する治療は,内科的療法及び外科的療法共に古くより種々の方法が試みられ,多数の報告があるが,しかし,内科的治療の限界点及び,各種の外科的治療の適応等は未定にして,これが胃下垂治療の一貫性を欠く理由と思われる.外科医に於ても,胃下垂症に対して手術的治療は無効であると唱えて施行しない傾向も無いではない.これらの意味に於て,我々は昭和26年初頭より,29年末迄の4年間に今永外科教室にて扱つた,胃下垂症の内入院手術した26例につき調査したので発表する.尚26例は術前及び術後診断共に胃下垂症である.手術時に胃潰瘍が発見されたり,単に胃拡張症であつたもの等は除外した症例である.術後経過観察期間は6ヵ月より4ヵ年である.尚全例共10日内外にて退院した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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