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文献詳細

雑誌文献

臨床外科12巻3号

1957年03月発行

綜説

臨床血液検査の一考察—殊に"白赤比"の價値について

著者: 井上利之1 嵯峨山隆1 山田厚1

所属機関: 1神戸医科大学第一外科

ページ範囲:P.173 - P.176

文献概要

Ⅰ.緒言
 臨床家にとつて,患者の複雑な病態を正確に診定し,病名診断の確定と予後の推察を得る為に行われる臨床検査は必要不可欠のものであり,なお特に外科入院患者は,その殆んどが手術療法を必要としているが,これは病的状態にある患者を更にストレスを加える事になり,しかもそれによく堪えて健康を恢復しなければならない.かゝる意味で外科入院患者の術前検査は一層慎重に行われねばならない.吾々は当外科入院患者の血液諸検査を担当し,極く最近の血液一般検査成績を統計的に観察し,従来の成績と多少異つた所見を得たのでこゝに報告すると共に従来観みられていない赤血球数と白血球数の比(白赤比と仮称する)の重要性に着目し新たに"白赤比"なるものを提唱し,諸賢の御批判を乞う次第である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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