文献詳細
綜説
文献概要
まえがき
Chlorpromazineはphenothiazine核にClを添加することにより,1950年に合成された薬剤で,1951年Laborit1)はこれを主体とする薬剤群を用いることにより人為的に冬眠状態とも云うべき一種の麻酔状態を得ることに成功し,次いで1953年Courvoisier及び協同研究者がその薬理作用に関して詳細に報告して以来,一躍時代の脚光を浴びるに至り今や臨床方面でも広汎に応用されつゝあるが,吾々も最近教室に於て本剤を使用した症例に就いて検討する機会を得たので若干の考察を加えてみた.
Chlorpromazineはphenothiazine核にClを添加することにより,1950年に合成された薬剤で,1951年Laborit1)はこれを主体とする薬剤群を用いることにより人為的に冬眠状態とも云うべき一種の麻酔状態を得ることに成功し,次いで1953年Courvoisier及び協同研究者がその薬理作用に関して詳細に報告して以来,一躍時代の脚光を浴びるに至り今や臨床方面でも広汎に応用されつゝあるが,吾々も最近教室に於て本剤を使用した症例に就いて検討する機会を得たので若干の考察を加えてみた.
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