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文献詳細

雑誌文献

臨床外科12巻3号

1957年03月発行

綜説

アナフィラキシーショックとその対策

著者: 陸川容亮1

所属機関: 1日本大学医学部第二外科

ページ範囲:P.197 - P.200

文献概要

はしがき
 今日ペニシリンショックが問題となつているが,その莫大な消費量からみれば甚だ稀とも云う可きであろう(アレルギー程度のものは屡々遭遇する).併し乍ら漸増の傾向にあるのは事実のようであり.常に予防と遭遇した場合の対策は念頭に置く必要がある.予防が治療の第一歩であると云われる如く,予め過敏現症の有無を検して注射を行うべきことは言を俟たない.又一方chlor—promazineが諸種ショックを抑制することはよく知られており,私も屡々述べたものであるが,ペニシリンショックの予防の為に一々chlorpro—mazineを注射する訳にも参らない.アナフィラキシーに関する研究は主として動物実験に頼らねばならず,その成績よりして臨床例の類推を行わねばならぬ欠点はあるが,私は当教室の研究成績よりピックアップしてアナフィラキシーとその対策に関する愚見を述べ諸賢の御参考に供したいと思う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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