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文献詳細

雑誌文献

臨床外科12巻3号

1957年03月発行

綜説

仮骨形成遷延に対するデポカリクレイン及びカリクレインの使用経験

著者: 高田一1

所属機関: 1昭和医科大学整形外科学教室

ページ範囲:P.201 - P.206

文献概要

緒言
 整形外科領域に於て外傷治療上,その循環状態の保持改善については,常に種々の注意がはらわれねばならない.血液の循環は植物性神経系並びにホルモンの影響によつて調節されて居り,末梢血行を改善する薬剤も多数挙げられている.E.K.Frey及びH.Krautは生体内にこの種の循環系ホルモンを証明し,之は膵臓及び唾液腺でも形成せられ,内分泌物として血行路に入り,こゝで大部分が非活性化作用のある物質と結合し,一部のもののみが活性の形で存在し腎臓から排泄されることを認めた.この循環系ホルモンは学名をKal—likreinと称しKALLIKREINの名称(ドイツ名Padutin)で発売されている.本剤の臨床実験はE.K.Freyによつて行われ,多数の慢性及び急性の血管疾患並びに血液循環障碍を伴う疾病に有効である事が明らかにされた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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