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文献詳細

雑誌文献

臨床外科12巻4号

1957年04月発行

文献概要

特集 腫瘍

臀部畸形腫の1手術治験例

著者: 德山英太郞1 佐藤公典1

所属機関: 1国立東京第一病院外科

ページ範囲:P.263 - P.266

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 臀部畸形腫は直腸と仙骨との間に発生する胎生期の腫瘍であり,その90%は出産時既に認められる畸形であるが,又時にその悪性変化の報告もある.
 本腫瘍の手術については可成り古くから報告はあるが比較的少数である.Calbetは臀部に発生する先天性腫瘍は出産児34582人に一人の割であり更に畸形腫はその中数%に過ぎないと述べている.Ewingは臀部畸形腫をもつたものの中三分の一は死産であり残りの90%は生後間もなく死亡すると云つている.更に外科的治療の対象となる場合,乳幼時に出来ることと,部位的には骨盤腔内に発育したものは手術が困難な為,その根治手術の対象となるものは可成り少いと云えよう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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