文献詳細
文献概要
綜説
骨折と関節機能
著者: 服部奬1 大石刀一1
所属機関: 1徳島大学医学部整形外科学教室
ページ範囲:P.319 - P.323
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一般に骨折と関節機能とは密接な関係があり,関節機能を度外視した骨折の治療はあり得ない.しかしながら骨折の治療原則たる一定期間の固定は如何なる骨折にも避くべかざるもので,これが関節機能に悪影響を及ぼすことは何人も否定することは出来ない.
1940年Küntscherが髄内固定法を発表し,加うるに抗生物質の発展,無刺戟性金属合成の発達に伴い,長管骨々折の治療に一新時代を劃するに至り,機能的予後は以前よりも著しく改善されつつあり,近年この方面の研究報告は枚挙にいとまがない.
一般に骨折と関節機能とは密接な関係があり,関節機能を度外視した骨折の治療はあり得ない.しかしながら骨折の治療原則たる一定期間の固定は如何なる骨折にも避くべかざるもので,これが関節機能に悪影響を及ぼすことは何人も否定することは出来ない.
1940年Küntscherが髄内固定法を発表し,加うるに抗生物質の発展,無刺戟性金属合成の発達に伴い,長管骨々折の治療に一新時代を劃するに至り,機能的予後は以前よりも著しく改善されつつあり,近年この方面の研究報告は枚挙にいとまがない.
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