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文献詳細

雑誌文献

臨床外科12巻4号

1957年04月発行

綜説

新抗甲状腺剤Mercazole使用によるバセドウ氏病の外科的治療

著者: 降旗力男1 志田寬1 広野穰1 島田寔1

所属機関: 1信州大学丸田外科教室

ページ範囲:P.329 - P.333

文献概要

 バセドウ氏病の外科的治療はThiouracilが手術前準備に用いられるようになつて以来,極めて安定なものとなつたが,Thiouracilには時として無効例も見られ,且つまた前準備期間が多少長びく欠点があるので,一層強力な抗甲状腺剤の出現が望まれていた.ところが1—methyl−2—merca—ptoimidazoleなるイミダゾール誘導体が強力な抗甲状腺作用のあることが判り,欧米に於てはすでにTapazole,Methimazole等の名前で発売され,本邦に於ても最近中外製薬よりMercazoleとして発売されるようになつたので,私共は主としてバセドウ氏病の術前準備に使用し,良好な成績をおさめ得たので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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