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症例
メッケル氏憩室臍瘻の一治験例
著者: 代田克彥1
所属機関: 1日本医科大学松倉外科教室
ページ範囲:P.435 - P.439
文献購入ページに移動緒言
胎生期に於ける臍腸管の遺物たるメッケル氏憩室は1821年Meckelにょつてはじめて発生学的並に解剖学的に詳細に記載されたもので,爾来剖検或は開腹手術の際比較的屡々発見されると共に本憩室に拠り惹起された合併症に就いても幾多の報告がある.
本合併症としては本憩室を直接或は間接の誘因とする腸閉塞症が最も多く,憩室炎これに次ぎ,その他消化性潰瘍,出血,穿孔,腫瘍,ヘルニア内容,外傷,異物嵌入等数多く挙げられているがメッケル氏憩室臍瘻に関する報告は本邦に於ては未だ数例に接するに過ぎない.
胎生期に於ける臍腸管の遺物たるメッケル氏憩室は1821年Meckelにょつてはじめて発生学的並に解剖学的に詳細に記載されたもので,爾来剖検或は開腹手術の際比較的屡々発見されると共に本憩室に拠り惹起された合併症に就いても幾多の報告がある.
本合併症としては本憩室を直接或は間接の誘因とする腸閉塞症が最も多く,憩室炎これに次ぎ,その他消化性潰瘍,出血,穿孔,腫瘍,ヘルニア内容,外傷,異物嵌入等数多く挙げられているがメッケル氏憩室臍瘻に関する報告は本邦に於ては未だ数例に接するに過ぎない.
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